相続の生前対策を考える【大阪市】
2020/04/20
相続は故人が亡くなったときにはじまるものですが、生前から相続のことを考えて対策をしておこうという動きは、近年注目されています。
相続対策をするメリットは大きくわけて次の3つです。
①自分自身の「人生の証」である財産の道筋に、自分の意見を反映させることができる
②家族の幸せを願って、相続に関する争いを避け、負担を減らすようにデザインできる
③財産だけではない、家族の絆を再認識する。
①、②にばかり注目してしまいがちですが、家族について考える時間が増えることで、③のメリットも得られるはずです。
●「渡す」側の準備
自分が被相続人になることを想定しての対策の場合は、
・誰に渡すのか(相続人の把握、渡したい相手など)
・何を渡すのか(相続財産の把握、財産以外で渡すものはあるか)
・どのくらい渡すのか(分け方の希望)
・なぜ渡すのか(相手への思いや事情を記す)
・いつ渡すのか(記念日、生前贈与、相続等)
を軸に考えてみましょう。
「相続対策」と聞いたら節税がメインで考えがちですが、お金や不動産以外にも渡せるものはたくさんあると思います。
これについては次で触れます。
●「受け取る」側の準備
相続対策は、あくまでも「渡す」側の意思を尊重すべきものと考えますので、準備と言っても
誰に、何を、いつ、なぜ、どのくらい もらうかという希望を述べる、ということはできません。
できません、というか、やらないでほしいです。
その理由にもなりますが、「受け取る」側の準備とはなにかというと、
・すでに受け取っているものは何かを考える
ことに尽きると思います。
もちろん、「渡す」側の意向に沿って準備をお手伝いすることは大事ですが、
「受け取る」側としての準備の話です。
例えば僕の場合
おばあちゃんがいつも作っていた通称「ぼろぼろたまご」という料理の作り方を小さい頃にお母さんから教わって、今でもたまに作っています。初めておばあちゃんの味が再現できたときは本当に嬉しかったのを憶えています。
これは紛れもなく、
祖母から母が受け取ったものを、僕が受け取った。
ものだと思いませんか?
そう考えると、すでに受け取っているものはたくさんあると思います。
「渡す」側、「受け取る」側の準備をして、その思いが形になるように、具体的な対策を考えていくことがいいんじゃないかなと思います。
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