相続手続きが難航するリスクとは?①【大阪市】
2020/05/21
●なぜ相続対策が必要か
相続対策が必要なことはなんとなく理解しているつもりではあるけど、いまひとつ実感がわかない、という人は多いと思います。
相続対策をする始める時期やその理由については前回の記事で触れましたが、そもそもなぜ、相続対策をする必要があるのかをもう一度考えていきたいと思います。
相続対策をする理由、それは、相続争いを避けるため、家族の負担を減らすためです。
では、逆に、どのような状況だと相続争いが起きやすいのか、家族の負担が増えるのか、について見ていきましょう。
●相続問題が生じるリスクを知る
相続に関する状況についてのリスクを把握しておくことで、どんな対策が必要かが見えてきます。
逆にもしリスクが低ければ、特に対策を打つ必要がない、ということも出てくるかもしれません。
それではひとつずつ、リスクを見ていきましょう。
①相続人に長い間連絡が取れない人がいる
→リスク:相続手続きが進まない可能性がある。
財産の分割手続きは、相続人全員の合意が必要になります。預貯金や不動産の相続による名義変更をする場合も、相続人全員の実印の捺印のある遺産分割協議書等の提出を求められます。至急、所在を確認しておくか、遺言書作成等の対策をお勧めします。
②相続人の仲が悪い
→リスク:相続手続きが進まない可能性がある。
こちらも①と同じように、相続人全員の合意が得られずに手続きが進まなくなる可能性があります。もちろん仲が良いのが一番ですが、家族の問題は人に相談してどうこうすることにも限界があるように思います。
できるだけ生前に相続について話し合う機会を設けることが第一ですが、相続人それぞれの気持ちや状況にも配慮しつつ、遺言書作成等の対策が必要になると思います。
③財産は何があるのかよく分からない
→リスク:相続手続きが滞る可能性がある。
財産の名義変更等の作業はそれだけでも手間がかかるものです。財産は何があるのかだけでも明確にしておいたほうが相続人にとってスムーズに手続きが進められるはずです。各種エンディングノートには、自分の財産を細かく記しておける項目があるので、是非活用してみてください。項目に沿って記入するだけですので、ノートを書き始めることで改めてご自身の財産を把握する助けにもなると思います。
ちなみに僕の祖母は、生前、財産関連の書類の置き場所等を母に口頭で伝えていたそうです。これも相続対策の一つと言えますよね。
このように、細かく紐解いていくと、相続のリスクは結構潜んでいるものです。
まだまだありますので少しずつ書いていこうと思います。
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